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【高カカオチョコレート】は本当に【おいしさ】と【高ポリフェノール】を両立しているのか 【カロリー・美味しさを比較検証】CACAO86 %とCACAO95%【明治チョコレート効果レビュー】

はじめに

 昨今の健康志向の高まりにより、甘くて健康には最も遠い食べ物であろう「お菓子」にも健康志向の波が押し寄せています。

 そして今回はその代表格である高カカオチョコレートを美味しさと栄養の観点からレビューしていきたいと思います。

高カカオチョコレートとは

 普通のチョコレートのカカオ含有量が30%から40%であるのに対し、高カカオチョコレート50%、60%さらには80%、90%、など、カカオを多く含んでいるチョコレートのことを言います。

 カカオポリフェノールブームに端を発し、食物繊維等も含め健康面での効果を示唆する報告もあり、最近になり使用しているカカオ分の割合が多いことをうたった「高カカオチョコレート」が、ダイエットに効果があるといったことがメディアで紹介されたこともあったためか、各社から発売され、種類も急激に増え、売り上げを伸ばしている。

国民生活センター 高カカオをうたったチョコレート(結果報告)より引用

 健康面での効果が期待されることもあり、美味しさと健康が両立しているのならばお菓子の一軍として降臨するでしょう。

普通のチョコレートとの比較【栄養面】

まず、こちらがお馴染みの【普通の】チョコレートの栄養成分を表した表です。

100グラム当たりのエネルギーは約500キロカロリーとご飯のお茶碗1杯分(300キロカロリー)の倍近いことが分かります。

                       出典:日本食品標準成分表2020年度版(八訂)

対して【高カカオ】チョコレートの栄養成分がこちらです。

CACAO86%【チョコレート効果 明治】
CACAO95%【チョコレート効果 明治】

 上の日本食品標準成分表に合わせてそれぞれ100グラム当たりの栄養成分を計算してみると、CACAO86%の高カカオチョコレートは

エネルギー580㎉、タンパク質14g、脂質46g、炭水化物36g、食塩相当量0g

CACAO95%の高カカオチョコレートは

エネルギー620㎉、タンパク質14g、脂質52g、炭水化物28g、食塩相当量0gとなりました。

【普通の】チョコレート、【高カカオ】チョコレートそれぞれの栄養面をまとめた表がこちらです。

 エネルギー(カロリー)を比較してみると、カカオ95%の高カカオチョコレートが1番高カロリーであることが分かりますね。

高カカオチョコレートは普通のチョコレートに比べ、炭水化物が少ない代わりにタンパク質脂質などの栄養が多く含まれていることが分かりました。

美味しさ比較【 ミルクチョコレート VS カカオ95% 】

普通のチョコレートを代表してFurutaさんのミルクチョコレート、高カカオチョコレートを代表して明治さんのチョコレート効果95%を用い、美味しさの比較検証をしました。

  • その結果

圧倒的に普通のチョコレートがおいしい。これは当たり前。

これでは比較になってないので、簡単に味を例えるなら、チョコレート効果95%はブラックコーヒー、対してミルクチョコレートはスティックシュガーを3本入れたコーヒーってかんじです。

私の舌はおこちゃまでした。

今回の私個人の美味しさ比べの結果は、高カカオチョコレートの負けでしたが、高カカオチョコレートには、ミルクチョコレートにはない、深みのあるカカオ本来の香りであったり、美味しさを感じ取れました。

最後に

 高カカオチョコレートは普通のチョコレートに比べカカオが多く含まれているがゆえに、脂質等が多く含まれており、カロリーも高い傾向があることが分かりました。

健康に関する表示等も見られる高カカオチョコレートであるが、気管支拡張作用や利尿作用等の生理作用のあるテオプロミンやカフェインは多いもので普通のチョコレートの5倍程度含まれている。

                        国民生活センターより引用

 

 健康に関する良い効果を示唆する報告もありますが、普通のチョコレートにくらべ高カロリー、高脂質、高カフェインであることには変わりないため、アレルギーや健康面に不安を持つ方は注意して食べる必要がありそうですね。

健康第一!